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こんにちは、獣医師の伊藤です。

最近ブログの更新をサボりがちだったので、その分巻き返していこうと思います。

 

以前勤務医をしていた時何かで聞いた話で「長い時間説明したとしても、聞いている人は17秒以上経つと最初の方から忘れていく」というものがありました。

17秒という時間がが本当かどうかは謎ですが、その話を聞いた時に「長いこと説明しても覚えてられないんだな!自分もそうだ!覚えてられない!」と思い、それ以降、手短に話すようにしようと考えたりしていました。

 

それでも病気によっては色々と注意事項があったり、検査・治療の考え方が複雑なものだったり、場合によっては長くなることもままあります。

その上「あっ、そうそう、これも言っておかなくちゃな」と思って診察が終わった後にドアを開けて言うこともあり、結局長くなってしまっていけないと思っていたりするのです。

 

長く言いすぎると覚えてられないだろう、でも省きすぎて言い忘れても良くないだろう。

そのバランスを試行錯誤しているのが日常です。「今日1日の説明は全て100点満点だったな」と思ったことはほぼないです。

 

自分の体のことは実感としてよくわかっても、動物の事は自分とはそもそも体のつくりが違うのでなかなか実感しにくいというのがあります。

そういう時人間に置き換えてみたり、たとえ話をしてみたりして何とかわかりやすく出来ないものかと思っていたりもします。

 

人の話がすっと入ってくる話し方かどうかなんて相性もありますし、例えば同じ話を聞いていても人によって覚えているポイントも違っていたりします。

一概に「この言い方さえしていれば良い」というものでもないので、もともと口が上手いわけではない僕にとっては難しいところです。

 

資料をたくさん渡して後で読んでもらえばいいじゃないっていう考え方もありますが、一部の人を除いて大抵の人は読まないんじゃないかとも考えています。

僕も診察に使うものとかは別ですが、家の炊飯器の説明書とか逐一読んでないですからね。

 

時に注射1本よりも話術の上手さが動物を助けることもあるかもしれない。

 

そういうことを考えながら今日も明日もどう説明しようかと自分なりに考えています。

 

 

 

 

 

 

 

2021年12月25日更新

年末の挨拶でレントゲンの会社の方から1カ月間除菌効果が持続するというウェットティッシュをもらったので診察後に病院のあらゆるドアノブを拭いて回っている獣医師の伊藤です。

 

動物病院の繁忙期と言われるものは4月から6月なのですが、11月は何故か6月より診察件数が多く一体どうしたことだろうと思いながらあれよあれよとブログを前回更新してから気づいたら2カ月が経過しました。

職業的になかなか「ワクチンを打つために明日は診察休みます」というのも難しいので、「ワクチンを打った次の日は気合で乗り切る。倒れたら臨時休診にすることとする」と意気込んで打ちに行った遅めのワクチンでしたが、意外と2回とも大丈夫なまま診察していました。

12月は年賀状、決算の準備などでまた忙しく過ごしているうちに気が付いたら来年になっていそうです。

 

今年はレーザー治療器を入れたことが一番大きな買い物だったのですが、ひっそりと内視鏡も増えたりしています。

最近はレーザーの使い方にも慣れてきて、普段の犬猫の避妊手術からハムスターやウサギの手術、腎臓摘出などちょっと珍しい手術まで色々な手術をレーザーを使っていますが、今までに比べて手術時間が短縮することも多いのでなかなか便利なものだと感じています。

レーザーも万能ではないので、レーザー治療でお問い合わせいただいた内容を聞いたところ、「レーザーで行けそう」なこともあれば「レーザーではダメそう」なこともあります。

例えば良性のイボであればレーザーで局所麻酔で取れても、しこりの細胞を調べてみてほぼ悪性だろうというものはちゃんと全身麻酔で大きく切って取らないとダメそうみたいな話です。

 

今年はレーザーや内視鏡を入れましたが、来年もいくつか導入する機械が既に決まってきております。

また来年も皆様にいただいた診察費で病院をパワーアップしていけるように考えていきます。

2021年12月19日更新

最近レーザーを買いました。明日搬入予定です。

 

レントゲンを買いました!っていうと用途が想像しやすいんですが、レーザーとは何ぞや。と思われる方も多いんじゃないでしょうか。

 

整形外科で痛みや炎症を和らげるのにレーザーを当てたことがある人もいると思いますし、医療レーザーによるレーザー脱毛とかも聞いたことがあると思います。目の手術のレーシックにもレーザーを使っていたりします。

レーザーっていうと高度な技術の武器っていうイメージもありますが、レーザーの種類は違ったりするものの、医療でもちょこちょこ見かけるものです。

 

今回導入するレーザーも色々用途があって一言で「何に使います!」っていうのは難しいですね。

 

ひとつはレーザーメスとしての機能。電気メスという電気で組織を焼きながら切る機能に近いんですが、電気メスよりも熱ダメージを与えにくく、簡単にいうと手術部位のダメージが少ない分腫れも少なくて治りも早い。というものです。

 

また血管がよっぽど太くなければ糸で縛らずにそのまま止血しながら切れちゃう。という使い方も出来ます。

 

じゃあ全部レーザーメスにしていけばいいじゃんってなるんですが、最新の電気メスも進化していてとんでもなくすごいので、そこは手術の用途と術者の好みですね。

 

他にも逆まつ毛をレーザー脱毛の要領で脱毛したり、無麻酔や局所麻酔で体の表面にあるイボを取ったり、関節が痛い時にレーザーを当てて痛みを緩和したり、体が弱りすぎて麻酔かけられないけど腫瘍がグズグズになって血が出てるよという場合に止血したり、このレーザーは他にも色んなことに使えます。

 

手術も今までより早く終わるし、出血も少なくなるだろう。
手術以外にも色々役に立つだろうということで思い切って買いました。

 

色々なことに役に立ってくれることを期待しています。

2021年9月28日更新

本日9月5日午前、病院近隣の当院の飼い主さんのお宅にて迷いオカメインコが保護されました。

現在は保護されたお宅の方でお世話をしていただいています。

お心当たりのある方は診察時間に病院までご連絡ください。

2021年9月5日更新

こんにちは、獣医師の伊藤です。

 

Googleでせのお動物病院を検索した時に出る「混雑する時間帯」がここ半年くらい消えていたんですが、最近また復活したことに気が付きました。Googleの管轄なので何で消えていたのか原因はよくわかっていないのですが、Googleの中の人がやっと本気を出して統計したのかもしれません。

 

混雑する時間帯はただひたすら診察をしているんですが、「混雑していない時間帯は我々は何やってるんですか?暇なんですか?コーヒー飲んでるんですか?」と言われるとコーヒーは飲んでいますが、色々やっています。

いわゆる裏方の仕事には意外と色んなことがあるんです。

 

僕は入院のお世話をしたり、届いた郵便物を確認したり、仕事のメールをチェックしたり、届いた外注検査の結果を電話したり、後で電話しますって言ったことを電話したり、診察で気になったことを調べていたり、拾った亀の世話をしたり、インターネットバンキングで振込の入力をしていたり、業者の人に連絡していたり・・・

 

看護師の人は、同じく入院のお世話をしたり、外注検査会社への郵送手続きをしたり、足りない薬や材料を注文したり、届いた薬やご飯の期限をチェックして棚に入れたり、「注文していたものが届きました」というお電話を掛けたり、手術の器具を消毒滅菌したり、洗濯したり、掃除したり、消耗品を補充したり、次のワクチンの予定を入力したり、誰かが近々持って帰るであろうお薬作っていたり、ワクチンのハガキを作っていたり・・・

 

水面下でバタバタ足を動かす水鳥のように見えないところで細々としたことを色々とやっております。忙しい時はなかなか手が回らない作業もあって、そういう時は診察が終わった後(もしくは夜の急な手術が終わった後)にせっせとやっております。

 

あたかもなるべく優雅に泳いでいるように見えるよう、頑張っております!

 

 

2021年7月28日更新

今年もツバメの時期がやってきました。

「駐車場のツバメの糞に気を付けてもらうようにブログにまた載せなな」

と思いながら、忙しさにかまけてブログの更新をサボっているうちに、いつの間にか小さいモケモケ達が巣から頭を出すようになってました。

コツバメ達が生まれると下に落ちる糞の量も一気に増えます。皆さん気を付けてください。

余談ですが「毎年軒下に巣を作るツバメは同じツバメなのだろうか」と調べてみたら、同じツバメが来ている可能性が高いそうですよ。

2021年6月20日更新

獣医師の伊藤です。

 

そして今日は病気の話やキャンペーンなどの紹介でもなくただの雑談です。

 

せのお動物病院というとこんなロゴがあり、病院の看板やホームページ、診察券、名刺などに使われています。

 

病院と一緒に引き継いだもので、特に変えることもなかったのですが、このキャラクターに名前はありません。多分、白い犬。

 

口の部分の「ω」みたいなところがなければハニワみたいになります。

 

「病院のロゴ」と呼ぶのも味気なく、かといってそんな頻繁に呼ぶ機会もないので、僕は「ロケットみたいにそのまま飛んでいきそうな形をしているから」という理由で、便宜上「ロケット犬」と呼んでいます。

 

動物病院にも色んなロゴがありますが、絵描き歌にしたらすぐ書けそうなくらいシンプルで、すごい喜んでいるわけでもなくニンマリ笑っている様子が何となく味わい深いので、このロゴ、実は気に入っているんですよ。

 

あと診察時間の変更に伴って現在は入口横の看板が変更されたので見れなくなりましたが、「微妙にかわいくない幻のバージョン」というのも存在しています。

こっちの方が口からヒゲが生えているようにも見えて、ハニワ感が強めです。

2021年4月9日更新

こんにちは、動物看護師の安田です。

先日、うちの愛猫も「春の健康診断」を受けに病院へ連れていきました。動物看護師のネコちゃんなのでと~てもいい子なんです!と言いたいのですが、実際は全く逆でと~ても病院嫌いなんです。😖 出来れば嫌がることはしたくないのですが、病気になってから連れて行くのはもっと可哀そう!と意を決して連れて行きました。

来院前になるべく負担を減らせるよう本人(猫)に「頑張ったらご褒美あげるよ~」とおやつをちらつかせ、キャリーとネットにフェリウェイをスプレーして準備万端、いざ病院へ !! あれ?すんなりキャリーに入った、これはいける!! と思ったのもつかの間、段々機嫌が悪くなって唸る唸る、やはり病院では大暴れでした。😰

しかしこれでも飼い主は動物看護師、しっかり保定して無事採血してもらいました。

診察が終わるとケロっとしてご褒美の催促、でも今日はよく頑張ったね。

少しずつでもいいので、病院に慣れるようにこれからも一緒に頑張ろうね!!

2021年3月30日更新

新着情報と同時にこちらも更新です。

 

皆様に支えられて、院長交代を行ってから早いもので3年目に入りました。

いつもありがとうございます。

 

院長交代キャンペーンから続いている春の健康診断を今年も4月30日まで行っております。

 

また今年もフィラリア予防と健康診断のお知らせのメール便がそれぞれのお宅のポストへ行っている頃だと思います。

 

院長交代前まではフィラリア予防のお知らせはハガキで行っていましたが、現在はメール便でお知らせしていますので、ハガキでのお知らせはなくなりました。

 

「まだ来院したことないけど健康診断しようかな」と考えておられる方も健康診断は受けられますので言ってもらえれば大丈夫です。

 

糖尿病などの病気の治療をしている場合、子犬、子猫などで長時間の絶食に耐えられない場合を除いては、人間の健康診断と同じで12時間絶食で検査を受けられると血糖値、脂質、腎数値の一部などの数値が正確に出ます。

 

健康診断を行いだしてから健康診断の受診件数は段々増えてきています。

何らかの異常が症状が出る前に見つかることもあるので、リスクの把握として利用していただけると幸いです。

2021年3月18日更新

22日はにゃんにゃんデーということでおしっこ検査とうんち検査のポスターが届きました。

 

11月22日は「いい夫婦の日」とも言いますが、獣医師界隈では「ワンワンニャンニャンの日」と言って入籍することもあります。

おしっこ取る時に「おしっこの砂に吸収されちゃって取れない!」ということも診察していてよく聞きます。

 

システムトイレという、下が網になっていておしっこが下に落ちるようなトイレだとおしっこ取りやすいんですが、固まる砂だと当然固まるので、そこでしかおしっこしない場合は検査は難しい。

 

どうもAmazonなどで「おしっこをあえて吸収しない砂」というものがあるらしく「色んなものがあるのねー」と思いながら見ています。ちょっとお高め。

Kit4Cat Hydrophobic Sand 2 lb bag by Kit4Cat」

システムトイレ用のウッドチップなんかでもおしっこをあまり吸収しないように出来ているので代用は出来るそうです。

 

拾ってきてから便検査してない子だと何も症状ないけど実は寄生虫いるよー、とか、おしっこ調べてみたら尿結晶が見つかったり腎臓病が疑われたよーみたいになる人もいるので、気になったら一度やってみると良いと思います。

 

おしっこやうんちもカピカピに渇いたりすると検査結果がくるってしまうこともあるので、なるべくその日のうち(できれば採取後6時間以内)の新鮮なおしっこやうんちだとより良いですね。

2021年2月16日更新
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