こんにちは、獣医師の伊藤です。
獣医師になるにはどうすればいいのか、小学生や中学生の子たちに聞かれることがあります。
なので簡単にここに書いておこうと思います。
日本で獣医になるには「獣医学科」のある大学に合格する必要があります。
小学校→中学校→高校→大学と進学していきます。ここまでは大体一緒です。
全国に獣医学科がある大学は北は北海道、南は鹿児島まで全部で17校あります。
全国の大学を足した定員はざっくり毎年1000人ちょっとくらいです。
ちなみに僕の時は、高校の理科は「生物」選択じゃなくても良かったです。
獣医学科は卒業まで6年間通う必要があり、卒業する手前に「獣医師国家試験」というものがあります。
獣医師国家試験は獣医学科に所属していないと基本的には受けられません。
その最後にある国家試験に合格すると獣医師になれます。4月に免許証がやってきます。
獣医学科にいたとしても国家試験に合格しないと獣医師としては働けません。
なのでまず獣医学科に合格すること、そして国家試験に合格することの2段階が必要になります。
試験は2月中旬に行われるので、ちょうど10何年前のこの頃、僕は国家試験を受けていた頃です。
これに受からないと次の春から決まっている就職先で獣医として働けないという状況だったので、毎日たくさん勉強していました。
たまに「これから大学受験でーす」とか「じゃあこれから国家試験をうけてもらいまーす」という夢を今でも見ます。
次の朝、とても寝覚めが悪いです。
じゃあ、小学校と中学校の時、今から何をすればいいのかなぁという話ですが、人生には色々な道があるので、自分が何になりたいか判断するにはまだたくさん経験や材料が必要だと思います。
一つの職業だけに焦点を絞って可能性を狭めるのではなく、その時その時を楽しみながら色々経験して最終的に将来何をしたいのか、自分は何が得意なのか、考えてみればいいと思います。
基本的な学校の勉強は頑張ってください。