こんにちは、獣医師の伊藤です。
ついに病院に自販機が設置されました。
以前は病院の近くに別に自販機が設置されていたんですが、ここ1年くらいで撤去されてしまったんです。
自販機・・・スーパーで買うよりは高いんですが、診察時間の合間とか、これから長い夜が始まるみたいな時とか、今すぐコーヒーが欲しいんや、スーパーまで買いに行っている時間はないんだって言う時は重宝していたんですよね。
大学時代に借りていた部屋の前に自販機があって、「外に置いてある方のうちの冷蔵庫」と呼んでました。
自販機にまつわるエピソードとして、獣医になったばかりの頃、とある先生に「獣医ってしんどいこともいっぱいあるでしょう?そういう時は小さな幸せを見つけると良いよ、最近うちの病院にある当たり付自販機で初めて当たりが出てそれが嬉しかった」という話をしてもらってそれから自販機を見るとその話を思い出します。
あとは職場の先輩に「獣医は悔しい思いをして強くなっていくんだ」って言われたことも今の自分のベースになっています。わざわざ悔しい思いをしようと思っているわけではないですが、これも心に残っています。
多分その先生も先輩も何気なく言った言葉だったけれども、それを聞いた僕の方はずっと覚えているみたいなことなんでしょうね。
僕も僕だけの名言が欲しい。
僕自身は動物病院で働きたいと言われた時によく話す話としては「獣医になったら辛いことも痛いこともいっぱい経験する、だけどそれが嫌だっていうのは天ぷら屋で働いていて油が撥ねて火傷するのが嫌だって言っているのと一緒で避けられないことだからある程度覚悟を決めて挑んでいくしかない」みたいなことを言っていますが、それも誰かの心に残っているかもしれない。残ってないかもしれない。
今年の春から新卒の獣医さんは「皆色々あんだな」って思って頑張って業界を辞めずに生き残ってください。
イイネと思ったら自販機で何か買っていってください。